仮想通貨について勉強するといろいろな難しい言葉が出てきますよね。
その難しい言葉の中の一つに「中央集権」と「非中央集権」という2つの言葉が出てきます。
これらの言葉の意味をこちらの記事では分かりやすく解説していきます。
- 中央集権と非中央集権の違い
- 仮想通貨はなぜ非中央集権なのか
中央集権と非中央集権の違いは、「中心に管理者」がいるかいないか
まずはじめに答えですが、中央集権と非中央主権の違いは「中心に管理者」がいるかいないかの違いです。
- 中央集権・・・中心に管理者がいる
- 非中央集権・・・中心に管理者がいない
言葉自体は難しいけど、真ん中に管理者がいるかいないかの違いになるよ!
法定通貨はなぜ中央集権とよばれ、仮想通貨は非中央集権とよばれるのか
私たちが普段使うお金を法定通貨とよびます。
そして私たちは普段使う法定通貨(円やドルなど)は、全て中央銀行が管理しています。
中央銀行・・国家や一定地域の金融システムの中核となっている機関。日本だと日本銀行が中央銀行の位置づけになる。
日本銀行を例にあげると、日本銀行には下記の3つの働きがあります。
- 発券銀行としての役割
- 政府の銀行
- 銀行の銀行
私たちが普段使う円の中心には日本銀行があり、お金を擦ったり景気をコントロールするのも日本銀行の役割になります。
日本に限らず法定通貨は中央銀行が中心となりお金を管理しているため、法定通貨は中央集権となります。
仮想通貨は中心に管理者を置かず、みんなで管理し合う仕組みになっているため非中央集権とよばれる
また仮想通貨は法定通貨のように中心に管理者を置きません。
ではどのように管理しているかというと、全員で全てのデータを監視しあう「ブロックチェーン」という仕組みによって管理されています。
中央に管理者を置かない仕組みになっているため、仮想通貨は非中央集権とよばれます。
仮想通貨が非中央集権だとどんなメリットがあるのか
中心に管理者がいるかいないかの違いは分かりましたが、非中央集権の仮想通貨にはどんなメリットがあるのでしょうか。
主なメリットとしては下記があげられます。
- みんなで監視しあう仕組みなため不正ができない
- 中心の管理者がいないので独裁的に管理される事がない
- 間に管理者を挟まないため低コストで速い取引ができる
- 国家情勢に左右されにくい
ビットコインなどブロックチェーンの仕組みで管理している仮想通貨は、大量のユーザー(ノード)がブロックチェーンを共有しデータを管理しているため、不正ができない仕組みになっています。
仮にどこかのブロックのデータが不正に書き換えられても、他のブロックのデータと照らし合わせればすぐに不正を見つける事ができます。
非中央集権システムは今後の世界を変えていく可能性が高い
現代のお金は銀行がないと成り立たない世の中になっています。
そのため銀行の中抜きによって手数料も発生しますし、間に銀行を挟むため送金や入金に時間がかかる事もあります。
しかし仮想通貨で使われるブロックチェーンという非中央集権システムは、間に銀行をはさまず個人間での取引が可能となります。
さらに不正やハッキングなどができない仕組みになっているため、今後未来のお金としての価値が少しづつ上がっていく事と思われます。
現にビットコインは世界中で使えるデジタル通貨としてここ数年で飛躍的に伸びております。
非中央集権システムである仮想通貨によって、未来のお金がどのように変化していくか注目していきましょう。