仮想通貨やビットコインについて学んでいくとブロックチェーンという重要ワードがでてきます。
この記事ではブロックチェーンとはいったい何なのか、初心者向けに解説していくよ!
- ブロックチェーンとはあくまで仕組みの事
- ブロックに情報が記録され、全てのブロックが繋がっているためブロックチェーンと呼ばれている
- ビットコインはブロックチェーンの仕組みによってみんなで管理されている
- ブロックチェーンは不正ができない仕組みになっているため、仮想通貨以外の分野でもどんどん広げている
- ブロックチェーンは今後の世界を大きく変えていく革新的な技術!
ブロックチェーンとは「仕組み」の事
一言で言ってしまうとブロックチェーンとは「仕組み」の事です。
では何の仕組みかというと、ビットコインを管理している仕組みにブロックチェーンが使われております。
ビットコインを管理する仕組みとしてブロックチェーンが使われている
ビットコインは仮想通貨の一種であり実体のないお金でもありますが、ブロックチェーンも目に見えるものではなく、あくまでビットコインを管理する仕組みとして使われています。
それではブロックチェーンとはどんな仕組みになっているのか説明していきます。
ブロックに取引情報が記録され、一つ一つのブロックが全て繋がっている
ブロックにはある一定量の取引情報が記録されています。
「いつ」「だれが」「だれに」「いくら送金したか」などの取引情報が暗号化され、暗号化されたデータがブロックに記録されていきます。
そして一定時間ごと(約10分に1つのペース)にブロックが作られていくわけですが、一つ一つのブロックは全て繋がりながら管理される仕組みになっています。
よって全てのブロックに記録されている暗号化されたデータも全て繋がっているという事になります。
ブロックが繋がってる仕組みって事でブロックチェーンとよばれるのね!
そういう事!
マイニングという作業によってブロックが増えていく
またブロックに暗号化されたデータを承認する事をマイニングと呼び、マイニングに参加する人たちの事をマイナーと呼びます。
【初心者向け】仮想通貨のマイニングとは何かを分かりやすく解説
一つのブロックに承認できる人は一人しかできず、マイニングに成功すると報酬としてコインをもらう事ができます。
2021.4現在、ビットコインのマイニングに成功すると報酬として6.25BTCが発生します。仮に1BTCの価格が500万円なら3000万の報酬に!
そのため報酬を目当てに世界中のマイナー達がこぞってマイニングに参加しています。
しかしマイニングするにはものすごい数の暗号を解く必要があり、高性能なコンピューターや冷却設備、稼働させる電力・・などものすごいコストがかかります。
ブロックチェーンは銀行のように中心に管理者を置かず、皆で管理する仕組みになっている【非中央集権】
仮想通貨とは、私たちが普段使っているお金と同じ価値を持つ実体がない通貨になります。そして現在私たちが普段使っているお金(円やドルなど)は中央に管理者がいる仕組みになっています。
また中央に管理者がいる仕組みの事を中央集権とよびます。日本だと中央銀行が管理者の役割を担ってるよ!
しかし仮想通貨では銀行のような中央に管理者を置かない仕組みとなっており、みんなでコインを管理しあう仕組みになっています。
このように中央に管理者を置かない仕組みを非中央集権とよんでいます。
仮想通貨でよく聞く中央集権と非中央集権とは何かをかんたんに解説
それでは銀行のように中央に管理者を置かず、みんなで管理しあうブロックチェーンにはどんなメリットがあるのでしょうか。
ブロックチェーンのメリット
仮想通貨は私たちが普段使用するお金(法定通貨)を信頼できない人たちによってつくられた通貨でもあります。
そして仮想通貨がつくられた際に、ブロックチェーン技術によってコインをみんなで管理していく仕組みがつくられました。
そのブロックチェーン技術には下記のメリットがあります。
- データの改ざんが絶対できない仕組みなため、世界中の人が安心して利用できる(みんなで管理しているため一部を書き換えても周りと照合すればすぐ不正がバレるため)
- 個人感の取引が可能なため、世界中の人たちと簡単に繋がる事ができる
- 個人感の取引なため送金するスピードが早く、手数料も安くなる(間に銀行など通さないため)
- 間に銀行など置かないため24時間365日取引ができる
最大の特徴は間に銀行をはさまないため、個人間同士の取引が簡単になります。
たとえ相手が海外にいようと手早く、かつ手数料をおさえて送金などできるようになります。
また仮想通貨は実体がないだけでお金と同じ役割を果たします。
お金と同じ価値を持たせるには絶対的に不正ができない仕組みになっていなければなりません。
データの改ざんや、悪質に通貨を増やす・・などの不正行為を絶対できないよう、一つ一つのブロックの暗号化されたデータが全て繋がっています。
仮にどこかのブロックが不正に書き換えられると、過半数以上のブロックのデータを書き換えなければなりません。(過半数以上、つまり51%以上のデータが正しいというルールがブロックチェーンにはあるため)
しかし世界中にいるノードからデータが常に監視され、そして不正なデータがあるとすぐに発見されるため、不正ができない仕組みになっております。
その点中央に管理者を置く現在の法定通貨の仕組みでは、中央で管理しているデータをハッキングしてしまえば不正ができてしまう仕組みになっています。
その弱点をみんなで監視し、みんなで安全に管理していこう!とつくられたのがブロックチェーンになるわけです。
とはいえ銀行も不正ができないようものすごいコストをかけてセキュリティ対策をしているよ!
ブロックチェーンは今後の世界を変えていく可能性が非常に高い
ブロックチェーンとは仮想通貨の仕組みをになう技術でしたが、今の世の中の仕組みを変える事もできる革新的な技術でもあります。
それはインターネットという仕組みができて世の中が大きく変わったように、ブロックチェーンという仕組みが大きく世の中を変える事ができると言われています。
今までお金を動かそうとすると間に銀行などが必ず入る仕組みになっていますが、ブロックチェーンの仕組みによって全世界で個人間同士でお金のやりとりができるようになります。
ビットコインは全世界共通の通貨だから、海外でもそのまま送る事ができるんだよ!
また不正が必ずできない仕組みになっているため、安心して誰でも使えるようになり、そもそも不正やハッキングなどの心配をする必要がありません。
そしてブロックチェーンはビットコインなどの仕組みだけではなく、他の技術でもどんどん幅を広げていきます。
データの改ざんや不正ができない仕組みになっているので、ブロックチェーン技術を使った他のプログラムでも使われるようになっています。
もともとはビットコインがつくられた時にでてきたブロックチェーンですが、不正ができず誰でも安心して使える仕組みのブロックチェーンが他の分野でも広がっていく事でしょう。
まだまだ先ではありますが、ブロックチェーン技術によって犯罪がほとんど起こらない(というか起こせない)世界がやってくる・・という未来があるかもしれませんね。
以上、ブロックチェーンについての解説記事でした。