仮想通貨やビットコインについて学んでいくとプルーフオブワーク(PoW)という言葉が出てきます。
こちらの記事ではプルーフオブワークとは一体どういう事なのか、初心者向けに分かりやすく解説していくよ!
一般的にはプルーフオブワークとはコンセンサスアルゴリズム(合意の方法)と言われますが、何の事だか難しいですよね。
まずはじめに説明すると、ブロックチェーンが正しく安全に管理されていくためにプルーフオブワークという仕組みが使われています。
それでは具体的にどのような仕組みになっているのか分かりやすく解説してきます。
プルーフオブワークとは一体どういう意味か?
プルーフオブワークとは、ブロックチェーンを正しく管理していくための仕組みの事
プルーフオブワークとは日本語に訳すと「仕事の証明」になります。
Proof of Work … 仕事の証明
これだけ見ると一体何のことか難しいですが、簡単に説明すると下記のようになります。
一番仕事をしてくれた人が一番正しく、その人が一番得(報酬が発生)をする仕組み
正しい仕事をしてくれた人が一番得する(報酬をもらえる)という事ですね!
ではその仕事とは一体何なのかというと、ブロックチェーンの仕組みについて知る必要があります。
ブロックチェーンでは一番初めに暗号を解いた人に報酬が発生する
ビットコインはブロックチェーンという仕組みにより、絶対的に不正やデータの改ざんができず、誰でも安全に利用できるよう管理されています。
ビットコインのようなデジタルなお金を私たちが普段使っているお金と同じように価値を持たせるには、不正が絶対できない仕組みである事が必須条件です。
不正が絶対できない仕組みにする上でブロックチェーンがつくられたわけですが、ブロックチェーンでは一つ一つのブロックに取引履歴(だれが、だれに、いくら送った等の)が暗号化され記録されています。
そして一定時間ごと(約10分に1つのペース)にブロックが生成され、全てのデータとブロックは繋がっているためブロックチェーンと呼ばれます。
また一つ一つのブロックには暗号化されたデータが記録されているのですが、暗号を一番早く解いた人には報酬が発生する仕組みになっています。
ビットコインを例に挙げると、2021.4現在、マイニングに成功した人には6.25BTCの報酬が発生します。
1BTCの価格を500万円だとすると、一回のマイニングに成功すると3000万もの報酬がもらえる事になるよ!
ブロックチェーンでは、不正するより正しく仕事した方が経済的効果が大きい仕組みになっている
ブロックチェーンでは不正が起きないよう、銀行のように中央に管理者を置かず、世界中で取引履歴が正しく記録されているか監視されています。
銀行のように中央に管理者を置く仕組みを中央集権、ブロックチェーンのように中心に管理者を置かずみんなで管理していく仕組みを非中央集権とよんでいます。
そして不正をするより、正しく(報酬が発生する)マイニングした方が経済的効果が大きい仕組みになっているため、不正をしてまでお金を稼ごうという気持ちにさせないような仕組みになっています。
仮に不正をしようとブロックに記載されているデータを改ざんしようとすると、その後も生成されるブロックのデータを書き換え続けなければなりません。
またマイニングするには膨大な計算処理をしてくれる高性能なコンピューターが必要で、かつ熱を冷却する設備、コンピューターを常時稼働させる電力が必要になってきます。
よってマイニングするには多大なコストと環境が必要になるわけですが、それでもマイニングに参加するのは莫大な報酬がもらえるからです。
世界中で行われるマイニング作業に逆らい不正をして稼ごうと思っても、マイニング以上のコストや設備、労力が必要になり、かつ正しくマイニングした方が経済的効果が大きい仕組みになっているため、ブロックチェーンでは不正ができない仕組みが確立されています。
プルーフオブワークという仕組みにより、ブロックチェーンは正しく安全に管理されている
上記をまとめると下記の図が成り立ちます。
経済的効果
正しくマイニング > データの改ざんなどの不正
ブロックチェーンではプルーフオブワーク(正しい仕事をした人が一番得する仕組み)になっているため不正ができず安全に管理する事ができています。
しかし問題としては、マイニングするのにどんどん高性能なコンピューターが必要となってきており、コンピューターを稼働する電力も上がってきており環境によくないと言われている事。
またマイニングするにはものすごいコストがかかるため、資金がある企業によって独占されてしまうリスクもあげられます。
以上、プルーフオブワークについての解説記事でした。